3坪からの30年

"文壇バー"として知られる銀座6丁目のクラブ「ザボン」が開場30周年を迎え、先日、外国特派員クラブで、記念パーティーが開かれた。

オーナーママの水口素子さんは名門クラブ「眉」の出身。鹿児島から上京し、丸の内の鋼鉄商社で役員秘書を務めていた時、囲碁棋士の藤沢秀行氏の紹介で銀座勤めへと転身したという。

政財界人、そして作家が集う「眉」から5年で独立。最初の店は、広さ3坪、カウンター10席しかなかったが、ママの気風の良さと、親切心で、オープン早々、満員続き。たった一人の従業員であるママは、水割り作りに忙しく、「お客同士がせっせとお互いにサービスしあう。人件費がまったくかからない、日本のバーの中で、もっともちゃっかりしたバーでありました。」(作家・丸谷才一氏の挨拶)

それゆえ(?)2年で、13坪の店へ。さらに3年で、現在の20坪の店となった。以来25年、店には文壇の大御所から若手までが集う。そんな雰囲気の一端を、パーティーのスナップから感じ取っていただければ幸いだ。